5分でわかる進撃の巨人(漫画版)※ネタバレあります。
26巻まで発売されている 漫画版「進撃の巨人」ですが、ストーリーが進むにつれ、 話が複雑になってきました。
(はじめは人を襲う巨人と戦うというシンプルなストーリーだったのですが。今では祖国解放のための民族紛争のお話に。。)
そこで、「進撃の巨人」のストーリーがより理解できるように、漫画版「進撃の巨人」の1巻から26巻までで明らかになった 状況や背景についてまとめてみました。
この記事はネタバレになりますが、現在漫画を読み進めている方や、これから読もうとしている方にも、簡単に現在の「進撃の巨人」の世界が理解できますので、より深く「進撃の巨人」の漫画を楽しむことができる思います。
1.進撃の巨人の舞台
「進撃の巨人」は、とある国を舞台に始まっています。この国は海に囲まれた島(パラディ島と呼ぶ)の中にあります。この国は高さ50mの壁に囲まれており、壁は3重になっています。
▼3重の壁に囲まれるとある国
3重の壁の外には3m~20m程度の巨人がさまよっています。その巨人たちは、人間をみると、つかまえて食べてしまうため、人間は壁の中で暮らしています。
主人公は若い男(エレンと呼ぶ)で、この国に住んでいます。エレンには2人の友人(みかさ:女の友人、アルミン:男の友人)がいます。
壁の中は100年間平和でしたが、 ある日60mの超大型巨人が現れ、一番外側の壁を破壊します。そして巨人たちが国の中に入ってくるところから物語がスタートします。
▼壁の上から顔を出す巨人
2.巨人とは
巨人はおおまかに2つにわけることができます。 「知性をもたない巨人(無垢の巨人)」と 「それ以外の巨人」です。無垢の巨人は、たくさんいて、ただ外をウロウロして、人間をみつけると食べようとします。
▼無垢の巨人
それ以外の巨人は、9種類いて、それぞれ知性(意識)を持つことができます。壁を破壊した超大型巨人もこの9種類のうちのひとつです。
巨人には大きな秘密があります。それは、このとある国のほとんどの住人と、巨人が同じ人種(エルディア人と呼ぶ)であるということです。
このとある国の住人のほとんどは、巨人になる力(血筋)をもっているのです。ただし自分で巨人に変身できるのは、9種類のうちのどれかの巨人になれる人だけです。
3.なぜ巨人は壁を破壊したのか?
壁を破壊した超大型巨人の目的は、この「とある国」の王様を奪うことです。ただしくは王家の中のひとりに伝承されている特別な能力を奪うことです。この能力を奪うため、壁を破壊し、侵入をはかりました。
4.巨人はどこからやってきたのか
巨人(エルディア人)は、もともとは別の陸地の住人で、エルディア帝国というところでふつうの人間の姿で暮らしていました。
巨人は、エルディア帝国からやってきました。
▼とある国のある島とエルディア帝国
5.エルディア帝国とは?
エルディア帝国では、主に2つの人種が生活しています。それは巨人になれる力をもつエルディア人とふつうの人間(マーレ人と呼ぶ)です。
エルディア帝国はマーレ人が支配している国です。エルディア人は巨人(ほとんどが知性のない巨人)という化け物に変身できるということで、迫害されています。
6.物語の大筋
漫画版「進撃の巨人」はエルディア帝国内で、マーレ人から迫害されている エルディア人による民族解放運動(民族紛争)の物語といえます。
7.なぜマーレ人から迫害されているのか
もともとエルディア帝国は、9種類の巨人の力で、エルディア人が支配していました。エルディア人は他の国や、民族を弾圧して支配していましたが、やがて、9種類の巨人の力をもつ、それぞれのエルディア人の家系同士で権力闘争があり、内紛がおこりました。
この内紛を終息させるため、9種類のうちのあるひとつの巨人の力を管理する家系(タイバー家と呼ぶ)が、自らの安全保障と引き換えに、マーレ人にその他の家系やエルディア人をうる行為を行いました。
以降マーレ人がエルディア帝国を支配し、マーレ人に恨まれていたエルディア人は迫害を受けるようになりました。
8.民族解放の方法
エルディア人の考えている民族解放運動は武力による解放です。その切り札としているのが、とある国の王様の能力です。その王様の能力とは、すべての知性のない巨人をあやつる能力(9種類の巨人のひとつ「始祖の巨人」の能力)です。この能力を使えば、知性のない巨人を強力な武力として使用することができます。
そのためエルディア帝国のエルディア人は 始祖の巨人の能力を奪おうとしました。
ただし、漫画版「進撃の巨人」の物語の途中、本来は王家のひとりに受け継がれている 始祖の巨人の能力が、主人公(エレン)に移っていることがわかりました。
始祖の巨人の能力を奪うためには、他のエルディア人がエレンを食べる必要があります。
ただし始祖の巨人の能力を奪っても、始祖の巨人の能力を発動させるには、王家の血筋を持っている必要があります。
9.現在(26巻までの)状況
現在は 民族解放のため、エルディア帝国のエルディア人が準備を進めている状態です。
準備作業のひとつとして、エルディア帝国のエルディア人が始祖の巨人の能力を奪おうと、とある国の壁に穴をあけたため、とある国では数多くの死者がでました。
エレンの母親もまた、その時に被害にあい、巨人に食べられました。
エレン側から見れば、エルディア帝国のエルディア人は平和を脅かす対象となります。
そこで物語は、主人公エレン側にとっては、とある国の平和を守るため、エルディア帝国のエルディア人側にとっては民族解放のため、同じ民族同士で争っている状態となります。
今後は、同じ民族同士の争いが相反するお互いの利益に対しどのように終息していくかが描かれていくと思います。
そして、マーレ人の支配が続いてしまうのか、エルディア人の復権があるのか、とある国の平和は守られるのか、今後の展開に目が離せません。
5分でわかる進撃の巨人(漫画版)